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IFA2025 | 展示会レポートから見る、中国の3C業界動向【前編】

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IFA2025 | 展示会レポートから見る、中国の3C業界動向【前編】

IFA2025(国際コンシューマー・エレクトロニクス展)が2025年9月5~9日までドイツ・ベルリンで開催されました。
今年は、海外出展企業の約4割が中国企業だったそうです。

本記事では中国で公開されているIFA2025の展示会レポートなどで紹介・分析されている内容を独自視点で紹介するとともに、その内容から日本の中小企業の事業展開に役立つヒントを探ります。

1. IFA2025(国際コンシューマー・エレクトロニクス展)の概要
2. 中国からみた「ポイント」 | 展示会報道&SNSデータからの分析

3. 中国企業の出展
4. 中国の「まとめ」 | 未来展望と中国企業の海外進出成功のカギ
5. まとめ | 日本の中小企業事業展開のヒント

 IFA2025(国際コンシューマー・エレクトロニクス展)の概要

<展示会データ>
開催日;2025年9月5~9日(5日間)
場 所:ドイツ・ベルリン
展示面積:約160,000㎡
規 模:出展約1,900企業・団体(140カ国)
参観数:約220,000人以上
出展企業:ミーレ、Acer、サムスン、ハイアール、シーメンス、ボッシュ、SONY、Panasonicなど。
IFA公式HP: https://www.ifa-berlin.com/

IFAは、毎年1月アメリカ・ラスベガスで行われているCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)、中国上海で毎年3月に行われているAWE(Appliance & Consumer Electronics World Expo)と並んで世界三大消費者用電子機器展示会と言われています。CESは最新テクノロジーを集結させているイメージ、IFAはより実用に重点を置いていると言われています。


※中国国内ではアメリカ市場「CES」、ヨーロッパ市場「IFA」、アジア市場「AWE」と報道されますが、日本ではAWEではなく、幕張メッセで毎年開催されている「CEATEC」が世界三大消費者用電子機器展示会となっています。


消費者用電子機器(コンシューマー・エレクトロニクス)とは、身近な電子機器、例えばテレビや冷蔵庫などの家電、スマートフォンやオーディオ機器、ゲーム機、スマートスピーカーなど、個人が利用する家電や電子機器全てを指しており、中国では「業界の最新トレンドと未来の方向性を占う展示会」として、CESとともに注目されています。

ボッシュの家庭小型家電とミーレのアウトドアキッチン(各社ホームページより)

中国からみた「ポイント」 | 展示会報道&SNSデータからの分析

今年も多くの報道関係者が訪れ、消費者用電子機器への注目度の高さは、紙媒体やネットニュースなどを含む専門的かつ信頼性の高いメディアが牽引していることは間違いなく、ブランドイメージの向上やコアメッセージの伝達に貢献しています。
X(旧Twitter)、Facebook などの海外SNSで自発的に発信され、情報拡散、ディスカッションなどを通じて新製品の利用シーンや使用感、面白さを伝えることができ、臨場感やリアリティを演出。

「静と動」両メディアの融合が際立ちました。

AI生成

グローバル発信力:シェア、拡散、アメリカ・ドイツ・韓国三強

本展示会における報道数(=注目度)が最も多かったのは、消費者用電子機器の先端を行くアメリカ、展示会主催地のドイツに加え、サムソンやLGなど世界的に影響力あるブランドを持つ韓国です。

データから見ると、世界的な科学技術産業の権力構図が反映されたといわざるを得ず、これから世界へと市場を拡大するには、アメリカ・ドイツの二大コア市場に加え、韓国を代表するアジアのハイエンド市場の競争動向を注視する必要があります。
この展示会を通じて、たくさんの中国ブランド製品が紹介・拡散されたことは、中国ブランドの今後の世界市場戦略にとって大きな影響を与えるでしょう。

「AIは既に研究室や概念という枠から完全に抜け出し、日常生活のあらゆるシーンに浸透、イノベーションと産業を牽引し中核を担う存在」となったことが明らかです。

IFA2025 | 展示会レポートから見る、中国の3C業界動向【後編】 に続きます!

最後まで読んでいただきありがとうございました。今回はいつもと少し視点を変えて、中国から見たドイツの展覧会レポートを参考として記事を作成しています。
この記事を通じて何かしらのヒントや情報を得てくださり、少しでもお役に立てたなら幸いです。

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